2023/12/28
2023年を終えるに当たって
2023年もあとわずかとなりました。
世界を見渡しますと、ロシアの侵攻が未だに続き、胸が痛みます。また、イスラエルとハマスとの闘い。紀元前以前からの争い故、その判断は私には難しいですが、現在に至っては、国際法をどの国も守ってやっていくしかないと考えます。

マンション問題に目を転じてみますと、役員のなり手不足に伴う第三者管理者制度が目に付くようになりました。一見、良い制度のように考えられますが、その導入に当たっては、十分気を付けなければならない問題点を含んでいます。
とりわけ、管理会社による管理者制度の矛盾をつくづく勉強させられた一年でした。
と言いますのは、管理会社が管理者を引き受けた場合、自分で自分に管理を委託することとなります。理事会が存続し、また、監事が設置してあれば、管理者を監視することは可能ですが、理事会も監事も設置せず、管理会社に管理者を委ねている管理組合があります(管理会社が管理者制度の導入に当たり、そのような改正規約を管理組合に提供し、それが決議されている。)。

この場合、管理者は管理者=管理会社に管理を委託し、なおかつ、大規模修繕工事の際も自身に工事を委託することとなります。
これが、管理組合にとり、どれだけ不利益となるかは火を見るよりあきらかです。
競争の原理が全く働いていません。

組合員は、1年に1回開催される総会にて報告を聞くだけとなります。組合員のマンション管理に対する無関心さを助長するのみとなります。
管理者が修繕工事の費用につき、通常価格の3倍、5倍の見積書を提出しても、それに気づくことさえないような気がします。

第三者による「管理者制度」を導入しようと考える管理組合にあっては、それらの点を十分考え、そのような弊害が起きないような制度を考えることが必要と思います。
第三者による管理者制度を導入しようと考えている管理組合にあっては、その導入前に名古屋市のマンション専門家派遣制度を利用し、十分、勉強されたうえで導入を検討して頂きたいと考えます。

私が、代表を務める「一般社団法人愛知県マンション管理士会連合会」は専門家派遣ができる団体として名古屋市に登録しております。
是非、ご検討下さい。

最後になりましたが、
管理組合の皆様、どうぞ良い年をお迎えくださいませ。
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