2023/4/14
マンションの「寿命」、平均40.3年。東京カンテイ調査
建て替えられたマンションの「寿命」は平均で40.3年と東京カンテイが2022年10月31日に発表している。

8年前に行われた同様の調査では33.4年としており、7年余り寿命が延びたことになる。前回調査以降新たに111件の建て替えがなされたこととなる。

これまでの建替え全国282事例(290マンション)のうち、新旧竣工年の比較が不可能な6物件を除く276件で検証されている。
また、下記の物件は除外したとされている。
・建替え後非区分所有建物、投資型、賃貸物件になった
・1棟買取で建て替えが行われ、全戸が分譲された物件
・災害、構造上の問題で建て替えられた物件
・昭和に実施された旧公団団地の建替え物件


調査では「マンションの竣工年から立替物件が竣工するまでの期間」を「建替えられたマンションの寿命」と定義している。

276件の建て替え時期で最も多かったのは「築40年以上50年未満」で全体の34.4%(95件)。「築30年以上40年未満」が28.6%で続く。

前回調査では、「築30年以上40年未満」が36.5%で最多だった。
東京カンテイは、「ボリュームゾーンが長期化の方にスライドして『長寿命化』が進んでいる」とみている。

サンプルが10件以上ある5都府県で平均寿命が最も長かったのは、東京都で42.1年。最も短かったのは兵庫県で31.9年だった。

都府県別の建替え件数は東京都が178件と全体の63.1%を占めている。

立替が実現するのは、今のところ、より限られた物件ということになる。
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